トイレトレーニング


トイレのしつけは出来るだけ小さい時から始めるのことが大切です。子犬を迎えたその日からトイレのしつけを
始めましょう。おしっこ、ウンチは毎日のことです。最初に、ペットシーツやや決められた場所におしっこやウン
チができるようにしつけておきましょう。
 しかし、トイレのしつけは1日や2日でできるものではありません。子犬を迎えた当初は1日中一緒にいて、3
時間おきにトイレに連れて行くように、トイレのしつけは根気よく、気長に続けることが必要です。最初からうまく
いくとは思わず、徐々に失敗の回数を少なくしていくことを心がけてください。どんなに気をつけていても失敗し
てしてしまうこともあります。そんなときむやみにしかっても子犬はおびえるばかり。しかるよりも、上手にでき
たときにうんとほめてあげるほうが効果的です。





こまめにコイレに
連れて行きます


子犬がおしっこやウンチのそぶりをしたら、すぐに
トイレに連れて行きます。決められたトイレでおし
っこをすることを繰り返すことで、子犬はトイレの
場所を覚えます




おしっこのサインを
キャッチしましょう


おしっこやウンチをする直前には何らかの兆候が見ら
れます。あなたの愛犬のおしっこのサインを知ってお
けば、サインをキャッチし次第トイレに連れて行くこ
とができます。同じ場所を行ったり来たりする、さか
んににおいをかいでる、そわそわと落ち着きのない
態度になる、などがサインです




失敗した場所は
洗ってにおいを消します


トイレ以外の場所でおしっこやウンチをしたときは、必ず洗剤
で洗い、においを消しておきます。子犬は自分の排泄物のにお
いをてがかりにトイレを認識します。においが残っていると、
またそこでそうそうをしてしまいます。逆にトイレシーツに少し
だけおしっこのにおいをつけておくと、上達が早くなります




おしっこ、ウンチの
リズムをつくりましょう


規則正しい生活をしていると、おしっこやウンチの
時間もある程度決まってきます。子犬の1日のスケ
ジュールをつくっておき、いつおしっこやウンチを
したか、書いておきましょう。リズムを把握したら、
その時間にあわせてトイレに連れて行きます。すぐ
に排泄するようになります




トイレは落ち着ける
場所につくります


人が出入りする玄関、従来の車の音がよく聞
こえる窓際、音が大きく聞こえるテレビの横、
電話やインターホンの近くは人の動きや音で
子犬が興奮してしまいがちです。トイレは落
ち着ける場所に作ってあげてください。せっか
くトイレでしようと思っていても落ち着けないと
その場所を避けてしまうことも




トイレは近い場所に
置きましょう


トイレの場所がいつも子犬が過ごしている場所か
ら離れていると、トイレにむかう途中でもらしてし
まうことがあります。失敗をできるだけ減らすため
トイレは近い場所に置くようにします




トイレのなかで
しからないようにします


子犬がトイレのなかにいるときにしかったり、トイレに
使っているサークルにとじこめてしかるのはやめまし
ょう。トイレの場所にいるとしかられると子犬は思い、
そこでおしっこやウンチをしなくなってしまいます




ここまで出来たら、次の段階へ
トイレのしつけはステップアップ方式で


最初はトイレの場所を広くとり、おしっこやウンチがはみだしたりしないようにします。
失敗させずに、成功させ、ほめる機会を多くします。
 確実にできるようになったらトイレの場所を狭くしていきます。失敗したら、もう1度
前の段階に戻ります。最終的にはサークルをとりトイレシーツだけにします。トイレ
シーツの上でおしっこやウンチが確実にできるようになれば、外出先でもきちんと
できるようになります。


1
おしっこやウンチのそぶりをしたらハウスに連れて行きます。
ハウスには新聞紙の上にトイレ(トイレシーツをはさむ)、寝床
に使っているバスタオルを入れておきます

2
しばらく様子を見ます。寝床の上にいるときはほうっておきます

3
トイレのほうに移動したら「おしっこ、おしっこ」と声をかけます。
「おしっこ」という言葉と排泄を関連づけ、「おしっこ」という言葉
をかけるだけで排泄をするようにしつけます

4
トイレの上でおしっこをしました。おしっこのあとは寝床である
バスタオルに戻っています。トイレの場所を理解しています

5
落ち着いたらハウスからだします

6
次はサークルをとりはらいます。おしっこのそぶりをしたら新聞
紙の上に連れて行きます。新聞紙の上からトイレに移り、トイレ
の上でおしっこができたらほめてあげましょう

7
新聞紙もとり、トイレだけにします。トイレの上に連れていきます
トイレの上でおしっこができたらほめましょう

8
トイレのそぶりをしても、トイレに連れて行きません。自分から
トイレに行くのを確認します。トイレの上でおしっこができたらほ
めてあげます


トイレの失敗
同じ場所でしっぱいする
 愛犬はその場所をトイレだと思っています。しかっても「同じところでトイレをしている
のになぜ」と愛犬は混乱するだけです。トイレシーツが「トイレ」だということを習慣づけ
ることで愛犬は学習していきます。トイレのしつけのさいにトイレの場所はトイレシーツ
であることをきちんと教えてなかったのではないでしょうか。あちこちで排泄しているうち、
排泄のにおいや足の感触などをてがかりに、愛犬は自分でトイレの場所を決めてしまっ
たのでしょう。しからないで、その場所にトイレシーツをおき、トイレのしつけを最初からや
り直しましょう。

シーツから
はみだしてしまいます

 トイレシーツの上でできそうなのにいつもはみでてしまうのは、トイレシーツが小さすぎ
るのではないでしょうか。トイレシーツを大きくし、はみでないような状況を作ってやるこ
とです。トイレシーツの上で完全に出来るようになってから、徐々にトイレシーツを小さく
していけばよいでしょう。
 また、何回も排泄したままでシーツを交換していないのではないでしょうか。トイレの
しつけのときに、犬がおしっこのにおいをたよりにトイレに行けるように、シーツにおしっこ
をそのままにしておくことがあります。しかし、トイレを覚えた犬にその必要はありません
排泄物にまみれたトイレシーツの上を嫌がり、おしっこをした、その結果はみだしてしまっ
た、ということも考えられます。新しいシーツに替えてあげましょう

かまってやると
興奮してそそうをします

 ちょっとした刺激でおしっこをもらしてしまう犬がいます。あなたがかまってやったり、外
出から帰って声をかけると喜んでおしっこをもらすのは、興奮しやすい性格なのでしょう。
はしゃぎすぎてもらしてしまうのです。興奮している犬に大きな声をかけたり、体を愛撫し
たりしてませんか。犬の興奮が鎮まるのを待ってから声をかけるようにしましょう。
 また、なれてない人に声をかけられもらすのは、臆病な性格の犬にみられます。震えて
いるのが特徴です。あなたが「大丈夫だよ」とやさしく声をかけ他人になれさせるように
しましょう。

留守番をさせると
そそうをします

 愛犬がひとりでいることにならしていないのではありませんか。いつもあなたといっしょ
にいることになれている犬は、ひとりでの留守番に、離れているという不安と、1人にされ
た腹立ちでおしっこやウンチをあなたの目のつく場所にすることがあります。帰ってきたあ
なたが愛犬をしかることで、犬は「これで注目してくれるんだ」とますますそそうをするよう
になっていきます。トイレのそそうは、しているときにしからなければ意味がありません。
帰ってきてそそうをしていたら、犬の前で片付けないで、犬を違う部屋に連れていってか
ら片付けるようにしましょう。
ハウスのしつけを最初からおこない、留守番をさせる時間を徐々に長くしていきましょう。

体の調子が
おかしいみたいです

意外と見落としがちなのが愛犬の病気。今までちゃんとトイレでできていたのに・・・、と
いう場合は要注意です。トイレの場所にいくまでにがまんできなくてやむをえずそそうを
していることも考えられるからです。下痢をしていませんか、おしっこの回数は増えてい
ませんか。消化器、泌尿器の異常かもしれません。おしっこやウンチの量、色を観察し、
異常がみられたら病院へ連れて行きましょう


おしっこを我慢できなくなる病気・・・膀胱炎・尿路結石・慢性腎炎・糖尿病・子宮蓄膿症
ウンチをもらす病気・・・・・・・・・・・・・腸炎・すい炎・腸閉塞・肛門括約筋のマヒ・感染症・
                      寄生虫・食中毒・ストレス



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